ちんちらブログ
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一瞬でこんがらがるのに一瞬でほどけないのはなぜだろう? 私たちの所属しているこの宇宙はほどくよりこんがらがる方が簡単にできているんだろうか。 2007/2/1

映画 「グッド・ウィル・ハンティング」 感想
グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~グッド・ウィル・ハンティング~旅立ち~
(2006/12/22)
ロビン・ウィリアムス、マット・デイモン 他

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なるほど、アカデミー賞向き作品です。良くも悪くも、私にとってサイダー・ハウス・ルールやアメリカン・ビューティーと同じレベルの作品でした。
個人的には自分や自分を取り巻く状況とラップする部分もあり、また自分より状況が良い部分を羨ましくも感じ、いろいろ自分に浸透してくる作品でした。


ウィルのあの人を食った態度が更正するところが想像付かずに見ていました。
でも、水辺でショーンにいさめられたとき、いつもの人を食った態度をとらずに神妙に聞いていましたね。
そういう部分があればウィルはいい方に向かうでしょう。
この作品はフィクションですから。
あそこで人を食った態度をとらせないようにしただけで、この作品のエンディングまでの道筋はいとも簡単に出来たと思います。

ウィルがショーンの絵に対してはいたよーな解説は、いかにも心理学っぽい理解度です。
心理学には私も興味ありますが(理解できる頭はありませんが)心理学の本を読むと現実の人間とはズレた感覚を感じることが大半です。
心理学者とは人の気持ちが人一倍わかる人がなるものではなく、学位を納める力がなるものなのでしょう。
そんな人にウィルは手に負えません。
ショーンは心理学者としてウィルの心を開かせていったのではなく、そんな立場を一切捨てて、一人の心からの友人として、未だかつて誰も言ってはくれなかった言葉をウィルに語りかけ、だからこそウィルは大人になっていけたのです。心理学者になど無理だったでしょう。

ウィルの仲間達はウィルにとって初め驚異の存在になっていくように感じました。彼の更正を妨げる。でも彼らはかけがえのない友でした。彼らのぶつかりあいははらはらしてしまってあんな関係でうまくいくのは刺激になりました。私にはこういう関係は無理ですから。私にはできない人間関係、私にはないものを持っている人達(ウィルも)です。この辺は、バタフライ・エフェクトでも感じました。
ただ、あの友人たちはウィルを一友人として扱い、ウィルに嫌なことを忘れさせてくれ、ウィルの持つ凶暴性や世間に対するさげすみを共有する仲間にはなっても、ウィルを理解しウィルにとって一番大切なものを与えてくれる人にはなれません。

スカイラーはすばらしい女性ですよ。
頭がいいのに人を見下していない。みんな平等に彼女は扱っている。
ウィルとの初めのキスは好きです。あんな女性と男は巡り会えたなら、ずっと大事にすべきですね。
でも、ウィルがスカイラーを愛していたようには見えません。
ウィルには普通の出会い、普通に付き合う理知的な女性との関係が眩しかったように感じます。
「愛していない」と言える彼は残酷です。
そしてその一言で全て忘れる気になるスカイラーにも真実の愛を感じません。
出会ったときと同じように条件によって惹かれ、条件によって諦めた程度です。

ウィルの天才ぶりは、図形や数字に留まらず、本を読むスピードや暗記力にまで及び、勉強全体のスペシャリストという感じですね。
これもフィクションなのだから原作者の思いのままです。
本来あそこまでの天才だと現実では精神障害と隣り合わせになります。
正常の精神状態ではなかなか行き着けないレベルです。精神障害やそれに近いものと引き替えになります。

私はこの作品「アルジャーノンに花束を」と共通点をなんとなく多くのところで感じました。
実際はそれ程似ているのではなく、私の作品に対する見え方に類似があるだけなのでしょうが。
ウィルが燃やした紙をランボーが消そうと必死になるシーン。
いつもの彼には感じない哀れみを私は感じました。
ランボーはいい奴ですよ。
自分の存在を脅かすような存在を、ほっとけば良いのに見いだし、救いだし。そして自分が凡人であることを認めて生きている。
ランボーは燃やされた紙を前に「そうだ、俺にはこれは解けない」と言いました。
チャーリーを前に、教授達がただの一般市民と大差がないと言うのとラップします。
またウィルの天才ぶり、あれに言語学の才能があったならチャーリーに匹敵したでしょう。

あと、この映画の好きなセリフを1つ。ショーンが「朝目覚めたとき隣に女性がいる喜び」といったようなことを言いますが、身にしみてそれを私は感じるし、いかにそれが手に入り難き幸福であるかもわかります。どんなに強く結びついたように感じていても、そうなれない関係は実態がなかった出来事のように感じます。ショーンが幸福だと感じる価値観は私と同じものです。

それにしても「アルジャーノンに花束を」をちゃんとお金をかけて映画化して欲しいものですね。
ろくでもない日本人のドラマなんぞにしないで。
「24人のビリー・ミリガン」や「ゲームの達人」もちゃんとお金をかけてリメイクして欲しいものです。

「グッド・ウィル・ハンティング」、これもかなり吹き替えとの差のある作品でした。
ちょっと古めの作品だと吹き替えと同時収納するDVDを意識していない作品だから今作成される映画より差が出るのかな。
どちらにしろ、日本語吹き替えを訳す人と字幕を訳す人が肝心なところだけでも付き合わせをしよう、ということは無いことがよくわかりますね。
気になったところだけですが、メモ替わりに載せておきます。


吹:友達の女房になるかもしれない女じゃなぐる訳にもいかないし
字:親友の未来のカミさんと寝るのはマズい

吹:女を見極めたい
字:僕には彼女がいる

吹:苦しまぎれに
字:くたばれ!

吹:僕を見捨てないよね
字:あんたの評価は?

吹:本当に走るのか?
字:金は?

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テーマ:DVDで見た映画 - ジャンル:映画

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